新自由主義は共産主義なのか?
派遣労働批判の新書などを続けて読んでみました。
論者が本に書くこととしては、アメリカ発の新自由主義が日本の良き労働環境を壊したように書いていました。
かといって、政治的に保守派のオピニオン誌でも、派遣労働は別の論じ方で批判されている。
本来労働団体がするべき、賃上げ交渉や待遇改善交渉をしない。
雇用主が変に賢しくなって、社員や労働者に奴隷労働に近いことをを強要する(遵法主義の欠如)。
単なる「作業」に、仕事のやりがい、誇り(プライド)をもてない。
まあこのあたりは、右派左派同じことを言っているように思えた。
ただ、これをそのまま文面通りに取っていたら、結局右派は「昔は良かった」、左派は「行き過ぎた資本主義が悪い」くらいにしか要約できない。
アメリカも日本も、低所得者、つまりワーキングプアが増えているという。
いろいろ制度の欠陥などもあげられているけれども、なんとなく思ったことがある。
これは、アメリカ発の、形を変えた経済の共産化なんではないのだろうかと。
別に、共産主義者が「清く貧しくあれ」という生活を送っていないのは、日本の共産党の幹部が、共産主義を掲げながらも、しっかり高額所得者としての「赤い貴族」を満喫していることからもわかる。
アメリカも、過去共産主義「的」な保護政策をとったこともある。
要は、「赤い貴族」が、やりがいも何も認めない形で「労働」を求め、職場に機械的な「効率」を求める。
結果、旧ソビエト連邦のライン工場のようなものができあがった。
こういう構造なのではないかと思うようになった。
わかりやすくいうと。
共産党が、真面目な末端党員にきついノルマを課せて、赤旗を売らせたお金で贅沢をする。
アメリカや日本の社長が、きついノルマで社員(派遣労働者)をこき使って、本来浮くはずのない経費を浮かせて贅沢をしている。
構造が同じなんじゃないかと思ったわけです。
アメリカの現場はわからないけれど、日本の若年層(と言っても、40歳以下の団塊ジュニアくらい)に、生活や政治に対する徒労感が満ちあふれているのは、いうまでもない。
そして、そのストレスと反動から、ネットではネット右翼が出てきている。
新聞などでは貧困層の極端な保守化と言うけれど、その論調を見ると、かなり共産主義的な思想に対するシンパシィを感じる。
同一労働同一賃金が宣言されれば、かなり過激なネット右翼ですら飛びつくかもしれない。
これが、ヨーロッパで盛んな、緩やかな社会民主主義になってくれればまだ良いけれど……
なんとなく、東北の貧しい実家を救わない当時の政府に反乱を起こした、2・26事件の前夜の雰囲気がするのだ。
保守の立場からでも革新の立場からでも、他の国なら即反乱が起きそうな状況なのが、今の日本の状況だと思う。
この後、ゆったりと状況が改善するか。それとも、悪化するのか。
そこまでは、現時点では考えが及ばない。
保守・革新の区別はすでに意味がないとは、元学生運動家の友人に言われた言葉。
少なくとも現時点では、その言葉を実感として感じざるを得ない。


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